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『遊☆戯☆王SEVENS』36~37話を振り返る【因縁の大切さ】

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

36話『開眼♡らんぜアイズ』

シュベールが重騎コロッセオと呼ぶ場所で誘導棒を両手に持ち、ハトラップと訓練のような何かをしてハトラップのくちばしさばきを評価する所から始まる36話。

どこからツッコんだらいいか分からない始まり方ですが、ギャリアンや遊我たちがコロッセオにやって来たことで話はさらにややこしくなります。

コロッセオに現れた遊我たちをシュベールは下級愚民生徒と煽り、学人はギャリアンを「私たち小学校人生のどん底に叩き落とした張本人」と言い切りました。

ギャリアンは遊我たちと戦おうとするのですが、地面を自力で掘り進んだ疲労により階段から転がるように倒れ蘭世に助けられます。

ギャリアンは疲労のため蘭世をアサナと勘違いし、さらに蘭世はギャリアンがアサナだと勘違いして話した言葉を勘違いして真に受け、ギャリアンの代わりに遊我たちと戦おうとし、それをシュベールも認めてしまいました。

蘭世の裏切りといえる行為にルークも怒りの感情を見せますが、凛之助が蘭世の相手に立候補し、ルークが黒子のポジションになって姉と弟のラッシュデュエルが始まります。

ラッシュデュエルは同じ構成のミラーマッチですが、ラッシュデュエルの内容より2人のやり取りの方がはるかに濃いものでした。

凛之助は『アサナを一途思うギャリアンのまっすぐな性格が蘭世の性格に触れた』と、周囲に伝えるようにわざわざ口にしますが実はこれは嘘。

蘭世は元々惚れっぽい性格で、気になった相手の観察日記を1人1冊で計73冊持っているキャラクターであることが判明し、大勢の男性が愛のダイレクトアタックを送ってくるからしょうがないと恥ずかしがりながら言います。

それどころか蘭世の中では遊我とギャリアンが自分のために争っているという設定まで出来上がっていました。

凛之介はそのことに気づいていて、姉のポンコツぶりが周囲に知られないうちに正気に戻そうとしたのがラッシュデュエルに立候補した理由です。

蘭世はラッシュデュエル中に遊我やギャリアン相手にポエムを心の中で披露しますが、凛之助はそれがただの勘違いであることを断言しました。

頭の中で遊我やギャリアンを美形にし、眼鏡が紫に曇る蘭世アイズが発動中の蘭世は認めようとはしませんが、追い打ちのように凛之助に事実を陳列されメンタルにダメージを受けます。

遊我から「愛する蘭世」という声が聞こえたと妄想し、ギャリアンも自分を愛しするが故にラッシュデュエルで厳しかったという妄想も凛之助に否定された蘭世。

姉を「恥ずかし系女子」と言い切りラッシュデュエルを相打ちのドローに持ち込んだ凛之介は、「姉さんが恥ずかしいときは僕も恥ずかしい」と苦情と慰めのこもった発言をします。

姉のポンコツっぷりに振り回された凛之助ですが、ラッシュデュエル後にロミンから声をかけられたことで姉のような勘違い(凛之助アイズという字幕もつきます)を始めました。

蘭世はその姿を見てショックを受けるという『人の振り見て我が振り直せ』を地でいく終わり方をします。

カオスなだけじゃない

そんなカオスな展開がありつつもアサナたちの状況を匂わせるエピソードもあります。

それはアサナがR6に話かけながら洗車する場面で、R6の痛んでいる部分に気づいたアサナがマスキングテープで補修していました。

マスキングテープに効果があるのかというツッコミどころではあるのですが、アサナの重機すらろくに整備できる環境ではない重騎デュエルクラブの現状が見えてくる描写です。

前話でキャピタリオがロード研究所を解体しようとしたことも含め、今後触れられていく伏線ではないでしょうか。

弟相手に容赦のない蘭世を評価しつつ、本気で応戦する凛之助に「心の中で泣きたいに違いない」という普段のルークからは考えられないコメントを出すなど、弟としてのルークが描かれた回でもありました。

37話『クルックルーク』

前話で引き分けに終わった姉弟対決に続き、今度はルークとシュベールのラッシュデュエルが始まります。

シュベールは肩に乗せた相棒の伝書鳩・ハトラップの通訳を自称し、トラップを使った戦術でルークを苦しめルークは幻覚までみ始めますが、最終的にはルークが勝利しました。

ラッシュデュエルの前から遊我やロミンが看板の姿で喋る幻覚をルークが見たり、その幻覚の中で『重機に乗ってラッシュデュエルのすること』や、『小学生が小学生を転校させること』におかしいとメタなツッコミを入れます。

展開の狂気さやカオスの度合いはここ数話の中でもトップクラスですが、話としては盛り上がりに欠けるものでした。

その原因はルークとシュベールにこれといった因縁がなく、シュベールの敗因もルークとは無関係なところにあります。

ルークはハトラップに騙されてラッパデュエット大会の存在を知り、それが本当はゴーハ6小の生徒がこっそり開いているラッシュデュエルの大会で、遊我たちはジャンゴと知り合い重騎デュエルクラブに見つかりました。

その後のラッシュデュエルで遊我がアサナに負けたことが、遊我たちがゴーハ6小に転校させられてた原因です。

そのためハトラップとは因縁があり劇中でも振り返っていましたが、直接ハトラップに文句を言ったりしないので、ルークとシュベールのやり取りがメイン。

前話の姉弟対決、前々回の過去に接点があるらしいタイガーとキャピタリオに比べて、ルークにとってシュベールは重騎デュエルクラブの1人でしかなく、鳩のハトラップとは会話が成立しないのでルークが勝ってもいまいち盛り上がりません。

そのラッシュデュエルもハトラップの指示を聞いていたシュベールが、指示を聞かず勝手に行動したのが原因でルークに負けます。

そのうえトラップとシュベールもラッシュデュエル中にケンカし、最終的には和解するという遊我たちそっちのけの描写が続くので、いつも以上にカオスな演出があってもどこか冷めた視線で見ていました。

相手のトラップで思うように戦えず、精神的に落ち込むルークが遊我の存在で調子を取り戻すという描写もあるのですが、逆転のきっかけがハトラップの指示をまともに聞かなかったシュベールのやらかしなので、カオスな演出が印象に残る回です。

ただシュベールとハトラップが幼い頃からの付き合いで、幼少期のアサマに助けられたことがあるというエピソードが描かれてので、これは今後の伏線になるかもしれません。

ハトラップ&ボチについて公式で紹介があり鳩とトラップでハトラップ、ポチと墓地でボチとあの世界らしいネーミングセンスです。

またくまモンとのコラボイベントのようなものもあるようです。

www.mation-anime.com

前回はこちら。