※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。
25話
本編開始から3分程度で、遊我とネイルのラッシュデュエルが始まります。
前回のようにマキシマム召喚を使うネイルに対し、遊我も対策を用意していましたが通じませんでした。
追い込まれる遊我でしたが新たにマキシマム召喚できるカードをドローし、予想もしていなかったネイルを驚かせます。
遊我のカードはルーク、学人、ロミンの3人の協力によって手に入れたカードでした。
前回オーティスがルークたちに伝えたアドバイスは、「鍵は君たちの中にある」という曖昧なものでしたが、それは正しいアドバイスで会ったことが判明します。
遊我のマキシマム召喚で現れたモンスターが、ネイルのモンスターと対峙したところで25話は終わりました。
1話で決着がつかないのは遊我対ロア以来ですが、今回は遊我対ネイルを通して様々なエピソードが出てきます。
まず遊我がマキシマム召喚できるようになったことですが、カードはルークたちのIDカードを、マキシマム召喚のカードに書き換えることによって可能になり、ネイルは自分の知らないカードの存在に驚きました。
ここで『ネイルが知らないカードのデータの存在』に疑問が浮かびますが、これはオーティスがネイルを含めたゴーハ社の人間に気付かれずデータを用意しておいた可能性が考えられます。
遊我が使うマキシマム召喚カードの出自について、25話の範囲では触れていませんがセブンスロード・マジシャンのときのように、オーティスが遊我対ネイルが始まる前にあらかじめ仕込んでいたというのが自然ではないでしょうか。
このカードを生成する過程にも一工夫ありました。それはリアルタイムデュエルプログラミングで、1話で遊我がラッシュデュエルを完成させる際に登場して以来の登場です。
1話ではデュエルしながら新しいルールを組み立てるために登場し、今話ではカードの書き換えを実際に行うために使われました。
またカードの書き換え時にデュエルディスクへ負荷がかかりすぎたため、サドルだけになったカイゾーが処理の一部担当するというエピソードまで出てきます。
ルークたちはIDカードの提供、カイゾーは処理の一部を担当するという形で遊我対ネイルが遊我側にとっては総力戦であることが演出されていました。
ここでIDカードの書き換えのためのリアルタイムデュエルプログラミングを、遊我たち仲間内でできなかったのかという疑問が浮かびます。
ですがこれは遊我たちがすでに5回負けあと1回しか負けれない状況であり、遊我の仲間と判断された人物同士のラッシュデュエルではどちらが勝とうと負けと判定されるため、仲間内でラッシュデュエルはできません。
6回までなら負けることができるネイル戦でしたが、ありきたりな展開にならず、楽しみながら見ることができました。
またルークたちにIDカードの書き換えを提案された際、弱気になってそれを否定する遊我という珍しい姿も描かれます。
遊我のマキシマム召喚で召喚されたモンスターがロボット風のデザインのため、1話の最初に遊我の夢に現れたロボットを意識しているように見えました。
26話
遊我がマキシマム召喚したところから始まり、ネイルは遊我が召喚したモンスターに驚きますがすぐに対策を取り遊我はマキシマム召喚を解除。
その後のラッシュデュエルは遊我のマキシマム召喚をネイルが妨害しつつ攻撃する形に変わっていきます。
その光景は中継され今まで登場したキャラクターも姿を見せ、その中にはオープニングに毎回登場する名前のない遊我のクラスメイトもいました。
彼らは自分も遊我の仲間であることをアピールし、自分からペナルティの対象になります。
ネイルは遊我とその仲間をデュエルできなくすることでラッシュデュエルを消そうとしたのですが、8割近いゴーハ市内の小学生もペナルティの対象となりました。
この人数の小学生が今後デュエルしない(できない)というのは、ゴーハ社にとって損失になると思われますが、自分のセツリが最優先なのかネイルは動じません。
それに対し遊我はこの行いを声援として受け取り、何回も妨害されながらもマキシマム召喚を行い、麵三郎やヨシオ、新聞部の面々のように今まで登場した多くのキャラクターの声援を受けながら遊我はネイルに勝利します。
遊我たちのペナルティはなくなり、逆にネイルのアカウントは停止されました。
これはネイルの遊我と対等な条件で戦うべきというセツリによるもので、遊我とのラッシュデュエルで敗北した結果、ペナルティが6つ溜まったことが原因です。
ただこの26話、伏線というほど大げさなものではないかもしれませんが、気になる描写がありました。
それは遊我とネイルのラッシュデュエルが行われたゴーハ社のビルが、ラッシュデュエルの影響を受ける場面があることで、ネイルの仕組んだ演出なのかが分からないまま26話は終わります。
新たな敵の存在も匂わせていたので、そちらに原因があるかもしれません。
どちらにせよ、主人公の目的を『デュエルを広めること』にすることで、過去の遊戯王とここまで違いが出せるのかと見ていて驚く回でした。
前回はこちら。
次回はこちら。