※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。
7話
遊我のクラスに安達ミミという転校生がやってきます。ミミはゴーハ社の人間で校内新聞の記事に『極秘 ラッシュデュエルのひみつがぜんぶかいてあるノート!!』を手に持つ遊我の画像があり、それを手に入れるために転校生としてやって来ました。
ミミは目的のノートを手に入れることは失敗したので、忍び込んで手に入れることにします。
夜研究所に忍び込むとそこには遊我達がいて目的がばれてしまいますが、遊我が自分から見せようとするので警戒し、ラッシュデュエルでノートをどうするか決めることにしました。
デュエルの結果は遊我の勝利に終わり、ミミはノートを手に入れゴーハ社に持ち込みますが、内容が子供の落書きにしか見えず余計に混乱したところで終わります。
転校生は子持ち37歳
この安達ミミというキャラクターですが小学生に見える37歳でバッチグーのような死語いくつも使い、一人称も『あたち』で言葉の後に『永遠の小学生』とつけるなど存在感が強いです。
こんなキャラクターですからもちろん浮きます。立場上同級生にあたる子達に「先生呼んで来た方がいいかな?」と何度も言われ、ルークにも「超絶無限に怪しいな」と言われていました。
正体はゴーハ社に6人しかいない幹部の1人で、「世界最強企業の底力舐めんなよ」と資金力を使ってか昔流行った品物で遊我達に取り入ろうとするのですが、遊我だけは現金の入った封筒で買収でもするのかとツッコミたくなる行動ばかり。
37歳が小学生の振りをして小学生に話かけるのですから事案といえば事案といえなくもないです。
ロード研究所へ行く時も昔の大きな携帯電話を持ち歩き、研究所で息子からの電話に母親として対応してしまったことが原因で研究所を出ていきました。
こんなキャラクターですが遊我にとってはラッシュデュエルを好きと言ってくれる人物なので遊我は好意的に接し、研究所に忍び込まれた時はショックを受けます。
現金を渡されそうになった時も遠慮していますが、この時の表情が本気で困っているので笑えました。
遊我のノート
ミミの目的はゴーハ社でアンインストールできないラッシュデュエルの情報をてにいれることでしたが、遊我にあっさり渡され逆に怪しみます。そこからラッシュデュエルの流れになるのですがこれもネタ色が強いものでした。
ミミはデッキから『ワンレン・ラムーン』、『ガングロ剣士カナン』、『バブリー・エルフ』とそれぞれ『ラムーン』、『女剣士カナン』、『ホーリーエルフ』をアレンジしたモンスターを出してきます。
水属性のモンスターをお水と呼ぶなどやりたい放題で、遊我以外はミミの言動だけで動揺してしまいます。
ミミは敗北後に遊我が悪意なくノートを渡そうとしていたことに気づきますが、ロミンはミミが遊我に意識が向いているうちにミミを盗撮しました。
久しぶりに出たロミンの盗撮でゴーハ社とは無関係であることも分かりましたが、いまだにその目的ははっきりしません。
話の終わりでミミがまだ小学校に通っていることも分かり、息子がいるからか遊我に対して妙な感情を持ち重ねて見ているような描写もありました。
ゴーハ社の幹部なので今後も出番はありそうですが、遊戯王でおねショタみたいなことはやらないと思うのでシングルマザーなのか人妻なのかも含めてこれからどうなっていくか楽しみですね。
8話
猛暑の中のみ物を買おうと公園の自販機に向かうと、『世紀決闘王ヨシオ』と名乗る人物とその仲間が自販機を占拠していました。
ヨシオはルークに恨みを持っているようで、自販機のジュースをかけてラッシュデュエルを挑みルークとの戦いが始まります。
ヨシオはラッシュデュエルの最中に、学校新聞で始まった『ルークのなんでも人生相談』の相談コーナーに相談した結果、母親との仲が悪くなったことがルークを恨む原因でした。
ヨシオが相談した内容は「母親にラッシュデュエルの許可を得るためにはどうすればいいか」というものなのがラッシュデュエル中に判明し、ルークの雑なアドバイスの結果却ってこじれてしまったことも分かります。
ヨシオの事情とは関係なくラッシュデュエルはルークの勝利で、ヨシオは改めてルークのアドバイスで母親であるミミに「ラッシュデュエルをやりたい」と伝えます。
ミミはこっそりヨシオのラッシュデュエルを見ていて、負けても楽しそうな息子の姿を見てラッシュデュエルやることを認めました。
カオス回
まず展開が速いです。本編開始から2分半でラッシュデュエルが始まり4分でAパートが終わりました。タイトルも『世紀末とナポリタン』でヨシオの格好も80年代を意識したものです。
序盤から遊我達を監視していたミミが、出世した自分を妄想して「フィーバー……フィーバー……」とつぶやきながら、どこからか取り出した扇子を持って踊るなど初めから飛ばしていました。
ラッシュデュエルも自販機のジュースをかけて始まるのですが、その公園にはジュース以外何もなくそのことに誰も疑問を持たなかったりします。
プレイヤーへのダイレクトアタックの演出もカートやバイクに乗るモンスターが、ルークに乗り物ごとぶつかるのでまるで交通事故やひき逃げです。
ヨシオがルークに相談してからミミとこじれるまでの流れも紙芝居調で説明され、ルークのアドバイスも含めてカオスさが強調されました。
ヨシオはラッシュデュエルに自分が勝った時は自分の代わりにミミを説得しろとルークに詰め寄りますが、ルークは勝つのは俺だと言い切り、更には「俺がデュエルの王じゃない世界がおかしい」とまで言い出します。
カイゾーも目立ちませんでしたがラッシュデュエル中のルークを団扇で仰ぎ、段々手が下になっていました。ちなみにヨシオの姿は着ぐるみです。
ミミは「王道遊我と愉快な仲間達」と言っていましたが、安達母子の方がよっぽど愉快ですね。
カオス回?
『ルークのなんでも人生相談』は6話で小出しにされた設定でしたが、6話では一切生かされず今話でようやく生かされました。
ラッシュデュエル後に遊我が「僕のロードで解決してあげてもいいけど……」と提案しますが、ルークはそれを遮り「お前はそれでいいのか」と問いかけます。ノリと勢いで生きているようなルークで学校新聞の相談は雑なものでしたが、親が関わる話題では真面目な言動をとることに驚きました。
ネタ要素の強い回ですが前話でミミが息子の存在を匂わせていたことも含め、丁寧に話を積み重ねていることが分かる回で、ミミが観戦してからのヨシオに対する接し方で綺麗に終わります。カオスと丁寧は並立するんですね。
前回はこちら。
次回はこちら。