※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。
5話のラッシュデュエルは初心者向けのチュートリアルや販促の要素はなく、いい噂を聞かない(ロミン評)新聞部を改心させ、遊我達に味方ができたことを描く回でした。
5話
自分達が投稿したラッシュデュエルの動画が削除されたことに気づいた遊我達に、小学校の新聞部が取材に来ました。
遊我は「新聞というアナログな手段ならゴーハに消されない」と考え、ルークが取材を受けることを黙認します。
すると翌日の校内新聞には「ラッシュデュエルは最低最悪のルール」、「底の浅い子供だましのルール」と書かれルーク個人の中傷記事もありました、
それを見たルークは怒り、新聞部の部長と訂正記事と廃部をかけてラッシュデュエルをすることになり、結果はルークの勝利で新聞部もラッシュデュエルの面白さに気づきます。
新聞部
あらすじだけ見ると綺麗な流れですが中身は色んな意味であくどいです。
まず新聞部ですがラッシュデュエルとルークの中傷記事を書いたことで、学人に訂正記事を書くよう言われても「言論弾圧」「生徒会長の闇の顔」と煽り写真を撮ろうとしました。
ラッシュデュエル中にも「今のお気持ちは?」とインタビューするなどやることが悪質です。
遊我
一方遊我もしたたかさでは負けていません。
自分達のラッシュデュエル動画が消されたことを持ち出し、新聞という形ではっきり残っているのだから廃部になるかもしれないと遠回しに脅します。
ここで廃部をチラつかせたのがルークと部長がラッシュデュエルするきっかけになるのですが、そのことに不安げな顔を見せるロミンと学人に対し遊我は平然としていました。
中傷記事を見た生徒が遊我達を白い目で見た際、ロミンは他人の振りをして学人は生徒会長として抗議し、ルークはラッシュデュエルをバカにされたと怒りますが遊我は「新聞にも効果がある」と冷めたリアクションしかしていません。
「上手くいけばゴーハに対する武器になるかもしれない」という台詞から分かるように、遊我にとっては新聞はラッシュデュエルを広めることができるかもしれない程度の認識でしかなかったのです。
遊我が手段を選ばないキャラクターであることは何度も描写されてきたので、1度一覧にしたいと思います。
- デュエルディスクを改造する
- 既存のデュエルに独自のルールを作って広めようとする
- ラッシュデュエルをやらせるために相手を挑発する
- ドローンを改造して動画サイトのいいね連打マシンにする
- 実際に動画が消されたことを持ち出して新聞部を脅す
主人公とは思えませんね。
「自分をバカにするのはいいがラッシュデュエルをバカにするのは許せない」とシンプルに怒るルークとは対照的です。
そこから部長とラッシュデュエルすることになるルークの方が主人公らしいですが、そんなルークを相棒ポジションに置くことで過去シリーズとの差別化ができています。
1度勝負したことからルークが勝つことを確信しているのか、ラッシュデュエル前でも1人だけ不安げな顔をしていないのでただの策士ではないと描写されています。
遊我が今の性格や能力のままラッシュデュエルも強かったら嫌味なキャラクターになります。
なので側にルークを置き自分より強いルークが勝つことを信じる立場になれるように設定したのかもしれません。
先週の遊我対学人戦も学人は最初負ける気だったので、本気でぶつかったらどうなるかはまだ描写されていないので、今作は主人公を最強にしない路線の可能性もありますね。
ロミン
今回では出番が少なめでしたが他人の振りや遊我の脅しに乗っかり、ラッシュデュエルに負けた部長に、「今のお気持ちは?」と煽り返すなど要所要所で出番がありました。
そんなロミンは4話と5話で違う上着を着ています。これが序盤だけのものなのかそれとも定期的に着替えるのかは今後が楽しみですね。
5話で着ていたパーカーはオープニングでもちょこっとだけ出てます。
6話
ルークが校内新聞に自分の記事があることを見せびらかしますが、遊我は馬井(うまい)食堂が閉店するという記事に意識が向かいます。
遊我が学人やロミンと馬井食堂と一緒に馬井食堂へ行くと店主が生気をなくしてうなだれていました。話を聞くとAIレストランができてから客が減り、ラーメンの注文を受けたらそれを最後に店を畳むつりだという話を聞きます。
遊我達はAIレストランがどういう店なのか知るため偵察に行きますが、AIロボットに出禁にされ仕方なく馬井食堂に戻ります。
そこへグルメデュエリスト麺三郎が訪れます。麺三郎は上手いという馬井食堂のラーメンを食べに来たゴーハ第3小学校の生徒ですが、遊我のことをでゴーハ第7小学校の新聞で知っていました。
遊我はラッシュデュエルの存在が隣町にも知られていることや、麺三郎がラーメンとデュエルを融合させた新しいルールを作りたいという話を聞き喜びます。
麺三郎は本来の目的であるラーメンを注文した後で、店主がラーメンを作ったら閉店するつもりでいることを知りました。
遊我はラッシュデュエルをインストールした方法を教える代わりに、最後のラーメンを自分によこすよう提案したうえでラーメンに興味なさそうな発言をします。
それを聞いた麺三郎はラーメンにいい加減な態度の遊我に怒り、自分が勝ったらインストール方法を教え、遊我が勝ったらラーメンを譲るという条件でラッシュデュエルを申し込みました。
ラーメン回?
放送再開した『遊☆戯☆王SEVENS』ですがテンポの良さは損なわれていません。
ラッシュデュエルも店主がラーメンを作り終えるまでに決着をつけなければならないという展開で行われ、学人が実況中継しつつロミンがツッコミを入れつつ決着をつけるよう煽る立ち位置でした。
モンスターもオーガが材料に使われているカードの存在や、セブンロード・マジシャンが出汁にされる演出があることから分かるようにネタ要素が強かったです。
麺三郎は仮面をつけているのに自己紹介をしてロミンに「顔隠す意味ある?」と言われ、店主は錯乱して空の鍋をかき回しAIロボットは学人を煽るなど、ゲストキャラクターが全員個性の強い回でもありました。
砕けてきたキャラクター
最初期の頃はミステリアスな部分があったロミンですが、今ではすっかりツッコミ役です。
AIレストランから出禁にされ、馬井食堂に戻った後で話題性づくりのため遊我がアイデアを出すのですが、それに対してのツッコミ役になっています。
学人も学人で遊我がAIレストランに入店しようとして止められた後で、品方公正な顔面を持つ自分なら入店できると意気込んで断られるという役回りでした。
ルークもラッシュデュエル決着後にいきなり現れ、平然とラーメンを食べてしまいロミンから「最低」と言われても気にしません。遊我とルークが我が道を進み、学人とロミンがそれにツッコミを入れる関係が固まってきた印象を受けます。
カイゾーも改造されてレストランの偵察や食堂の手伝いをやらされることに疑問を持ちますが、ロミンに一声かけられるだけでやる気を出すチョロい存在になりました。
同類を見つけた遊我
今まで出てきたキャラクターはラッシュデュエルを肯定するか否定するかのどちらかでしたが、麺三郎は自分も遊我と同じように新しいデュエルを作りたいと言いました。
遊我は麺三郎が自分と同じように新しいものを作ろうとしていることを知り、今までにはない笑顔を見せます。
作画も可愛らしいものであるため、遊我は自分の同類ともいえるキャラクターに初めて出くわしたことに喜び、それが表情に出たという演出なのかもしれません。
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