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『∀ガンダム』3~4話を振り返る【淡々と進む】

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あらすじ

話はウォドムがノックスに降下するところから始まります。ウォドムのパイロット、ポゥは地球人が複葉機で攻撃してきたことに驚きビームを発射しました。

その結果被害はノックスだけにとどまらずビシニティにいたキエルとソシエの父親も亡くなります。

成人式がうやむやになった状態で帰宅したソシエは、父が死んだ現実が受け入れられず泣き叫びますがその日のうちに葬式を行わなければなりません。

その最中にキースが現れロランと逃げ出す話をしますが、いまいち噛み合わないまま話は終わり、ロランはシドに呼ばれてマウンテンサイクルへ向います。

そこではミリシャが∀ガンダムを戦力に加えようとしていました。

ロランとキース

ロランにとってビシニティは第2の故郷のようなものですが、キースにとっては特に思い入れのない土地であり、ハイム家とも接点がないので葬式時も他人事です。

2人は今後どうするかを話しますが、ノックスの住民と一緒に逃げ回ったキースと、ソシエを∀ガンダムに乗せてビシニティに戻ったロランとでは『逃げる』ことへの考え方に差が生まれていました。

ロランは地球の住民を見捨てられないと考えますが、キースは自分の身の周りの人物だけでも守るため逃げようと考えています。

この差の原因がロランはモビルスーツを遺跡から見つけ、逃げ回ることしかできなかった自分とは違うからだとキースは指摘しました。

実際に他の住民を押しのけて逃げるしかなかったキースと、∀ガンダムに乗りながらソシエと呑気な会話をしつつビシニティを目指し、シドのアドバイス∀ガンダムを降りてからは、ソシエをおんぶして話をしながら下山したロランとでは襲撃後の環境に差があります。

2人は『逃げる』ことに対しての認識がずれているのですが、この体験の差があってか考えの違いは埋まりません。

淡々と進む

キエルはノックスの状況を知らずムーンレイスの存在に戸惑うだけですが、グエンはノックスの状態に動揺することないく、ディアナ・カウンターに向かって叫び∀ガンダムを交渉のための戦力として使おうとします。

ソシエは父の死を消化できないまま遺族としてサインを済ませ、サムとジェシカと一緒に簡単な墓標を立て葬式をします。

参列するのはハイム家の4人と葬式の業者思われる人物だけの簡素なもので、その状況を受け入れられずソシエは葬式の最中にも泣きました。

一方ディアナ・カウンターでもポゥはウォドムのビーム砲を発射した罰として禁固15年を言い渡されますが、そのこととフィルが人手不足のため先送りにしたことへの感謝が合わさりこちらも泣きました。

『涙を流す』という点で同じ行動ですが、ソシエは2話かけて丁寧に描いた日常の終わりを、ポゥはディアナ・カウンターが人員の質に問題のある組織であることを表します。

マウンテン・サイクル

マウンテン・サイクルは文字通り山のことで、『黒歴史』と呼ばれる過去の遺物が存在する山のことを指します。

ロランが成人式を行い∀ガンダムが現れた山もマウンテン・サイクルの一種で、地名としてはアーク山と付けられていますね。

また3話から本格的に登場したシドは山師と呼ばれています。山師とは森林の伐採や鉱山の発掘を行い、そこから転じて投機や詐欺を行う人物のことも指す名称ですが、∀ガンダムの世界で山師がどういう職業を指すのかははっきりと描写されていません。

シドは考古学的な探求心で山師をしていますが、グエンから∀ガンダムが現れた場所周辺を探ることを命じられました。それが今後の話に大きく与えていきます。

マニュアル

余談ですが∀ガンダムにはマニュアルが搭載されており、これが今見ると2つ折りできるタブレット端末のように見えるのは面白いです。

4話

ディアナ・カウンターとミリシャの交戦から4話は始まります。ディアナ・カウンターは∀ガンダムを奪うことが目的で、人を攻撃するのは禁止。

ロランも相手のモビルスーツを破壊する意思はなかったので、どちらが勝つということもなく淡々と戦闘がは終わりました。

ロランは本格的な戦闘を避けようと行動しますが、ミリシャとディアナ・カウンターのどちらにも伝わりません。

その後ロランはウォドムを見つけ、ハイム家の屋敷に近づけないよう『地球に降下したムーンレイス』としてウォドムのパイロット・ポゥにコンタクトを取りました。

またロランは2話ではなし崩しな状況で∀ガンダムに乗りましたが、4話では明確に自分の意思で戦闘に参加しています。

そんな自分の状況はごまかし人から聞いた話として、∀ガンダムやミリシャについてディアナ・カウンターに話しました。

ロランはポゥにコンタクトを取ったときも心の中で、「自分が戦ったウォドムのパイロットはこの人だろうか」とも冷静に考えています。

このエピソードから分かるようにロランのただのいい子ではありません。周囲を見て行動を起こす一面があることは今後も描写されます。

ディアナ・カウンターの暴走

ロランが接触したポゥですが、4話でミリシャと戦闘したのはポゥの部隊です。

ポゥは∀ガンダムの存在を知り捕獲することで、今後の交渉で有利になると考えたのですが、アジ大佐はそれをパイロットが考えることではないと否定しました。

ポゥに野心はなく、ディアナ・カウンターやムーンレイスのことを考えての行動なので不満を持つのですが、これはディアナ・カウンターが規律のとれていない急造の軍隊であることが分かるエピソードです。

また4話は重要なキャラクターの1人であるハリーも登場するのですが、現時点ではロランを気に掛けたと思えばディアナの話を聞いてつまらなそうな態度を取り、ディアナそっくりなキエルを見て驚く程度の出番しかありません。

ソシエ

ロランが∀ガンダムパイロットとして戦闘に参加したことに最も影響を受けたのがソシエです。

ソシエは父の葬式後家のベットで寝込んでいましたが、メシェーからロランと∀ガンダムの活躍を聞き自分もパイロットとしてミリシャに参加することを決めました。

ロランは戦闘が本格的に始まることを望まず、そうならないように行動しているのですが、上手くいかないどころかソシエがディアナ・カウンターと戦うことを決めるきっかけになってしまっています。

一方キエルはビシニティで戦闘のショックを引きずったままの母親の世話をしつつ、速記としてグエンを含めたアメリア側の人物たちとディアナ・カウンターの交渉の席に加わりました。

その席でイル長老が姪夫婦の仇だとディアナ・カウンターのアジ大佐をボウガンで撃ち殺し、イル長老自身もその場で射殺されます。

これらのエピソードの合間に、シドがマウンテンサイクルから∀ガンダムとは別の機械人形を見つけるエピソードも挟まれていました。

4話は全体的に重い雰囲気で交渉の席でお互いに死者が出るという今後への不安感を匂わせる終わり方ですが、地球に降下する前にディアナの手にキスできたことを嬉しそうに話すロランに冷たい態度をとるハリー。

マニュアルを内股にした膝の上に置きながら∀ガンダムを操縦するロラン、発掘に四苦八苦するシドなどただ暗いだけの回にならないよう構成されています。

 

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