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アニメ『パリピ孔明』が失速といわれる4つの理由

先日最終回を迎えたパリピ孔明。綺麗な終わり方をしたものの中盤以降の中弛みや失速を指摘する声が出ていますが、原因は以下の4つに分類されます。

 

  • 話の軸が変わった
  • ラップの浸透度
  • やっていることが同じ
  • 噛みわないアニオリ

 

これらについて1つ1つ取り上げていきます。

話の軸が変わった

パリピ孔明は才能があっても注目されず目が出ない英子が、孔明に出会いプロデュースされて一気に駆け上がっていく導入で始まります。

 

2~3話は孔明によって整えられた舞台で、英子自身の歌唱力で人を引き付ける流れが出来上がっており、孔明の策と英子の歌が相乗効果を発揮して駆け上がっていくのがこのアニメの魅力ですが、アニメではこの形式を維持していてのは4話まで。それ以降は話の軸が変わっていきます。

 

5~6話はKABE太人の悩みを解決し味方につける内容で、英子の出番はほとんどありませんが歌でKABE太人のメンタルに影響を与え、孔明はラップバトルを行いKABE太人を引き込むきっかけを作りました。

 

孔明の策と英子の歌の相乗効果はありますが、英子が本筋に関わりのないキャラクターになってしまっているため話が脇道にずれてしまっています。

 

ですが7~9話では英子の歌が人を引き付ける場面は9話のラストのみで、孔明の策もあらかじめ英子の行動を予測していたというもの。

 

そのため話として弱く、7話最初の3つの袋にしか三国志要素がなく、英子と七海の触れ合いも孔明は部外者でしかありません。

 

ラップの浸透度

日本のアニメや漫画ではラップ自体が好意的に扱われないことが大半です。
 
ヒプノシスマイクという人気作がありますがこれは例外といえるもので、大半は『変なことをする』『今までやってなかったことをやる』といった扱いのため、イロモノ扱いが否定できません。
 
パリピ孔明は6話の大半をラップバトルという思い切った構成でした。これは効果的でインパクトがあったものの、ラップに対して元々好意的な感情を持っていない層には刺さらないのです(こういうことはパリピ孔明に限った話のではないのですが)。
 

やっていることが同じ

11話では久しぶりに孔明の策と英子の歌を使い、10万イイネ企画で勝利を勝ち取りました。

 

『同じ場所、同じ時間に歌う他のアーティスト目当てで集まった観客を英子の歌でかっさらう』というのは2話や3話とやっていることは同じです。

 

2話は英子が注目されるきっかけ作り、3話はフェスというアウェーで成功体験を英子に与えるため、11話は10万イイネ企画とそれぞれ目的は違いますが、やっていることは変わらないためマンネリ感はぬぐえません。

 

そのためクライマックスに向けての盛り上がりに欠けるところが出ています。

噛み合わないアニオリ

アニメ版パリピ孔明はアニオリが多いのですが、このアニオリが原作通りのエピソードと噛み合ってないところがあります。

 

5話の前半ではKABE太人の過去について細かく描いていましたが、あのエピソードの半分以上はアニオリで原作だともっとあっさりしていました。

 

原作だとKABE太人はアニメでやった4巻までの内容では主要な人物ではなく、悩みを解決して味方に引き入れた有能な人物といった立ち位置なので、赤兎馬カンフーとの再戦も描写はありません。

 

そのためあっさりしていても問題ないのですが、アニメではKABE太人について原作より時間をかけて描写していました。

 

そのため英子が駆け上がっていく本筋にはアニオリがないため、突然出てきた重要そうには見えないのに何故か深堀りされるキャラクターになっています。

 

また11話についてですが原作ではAZELIA登場後KABE太人が挑発し、AZELIAに向いていた意識を自分たちに向かわせる流れでしたが、11話ではAZELIAが歌うことを英子側は妨害していません。

 

その後ラップで挑発したものの、ファン1号の「詐欺サイトに繋がる」発言の方が周囲に影響を与える演出になっていたため、KABE太人の『ラップで挑発して注目を向ける』という役割の描写が原作より曖昧なものになっています。

 

他にもアニメだと7話の最初に英子の歌にKABE太人のラップが入り、オーナーは完成度が上がった的な台詞を口にしました。このエピソードやこの後のDREAMERではKABE太人とラップが全くなかったのは原作通りです。

 

アニメもここは変わらないのですが、8話で英子とKABE太人が即興で歌うエピソードがアニオリであったため、原作以上にKABE太人が挑発しただけなことが不自然に映りました(8話を見たときは『アニオリでKABE太人のラップも入れるのかな』と予想していました)。