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アニオリで特撮らしさが増したアニメ『風都探偵』【1~3話より】

U-NEXTでは3話、TOKYO MXでは2話まで放送した風都探偵。この1話から3話までのエピソードは原作1巻の内容でしたが、話の展開や演出にいくつものアレンジがありました。

3話までの内容を振り返りつつ原作との違いや、挿入歌『W-G-X 〜W Goes Next〜』についてネタバレを含む感想を交えながら解説していきます。

原作との違い

全体的にエログロ描写が抑えめになっています。

原作ではロード・ドーパントに食われた遺体の一部の切断面や、噴水で水浴びをするときめの上半身やときめが自分の下着に挟んだガイアメモリがはっきりと描かれていました。

外見ではフィリップの服装は横縞の模様がついていましたが、アニメでは無地に変更しています↓

風都探偵(1) (ビッグコミックス)

この表紙の画像だと翔太郎のシャツにも縦縞の模様がありますが、これは表紙のみで劇中では無地でした。

翔太郎とときめの出会いや、坪崎忠太の依頼で翔太郎がT字路の魔女と呼ばれるときめの捜索を始めるのは原作と同じですが、それ以降の流れには違いがあります。

アニメでは走るときめを追いかけるため翔太郎はバイクに乗りますが、原作ではときめを走って追いかけていました。

戦闘

ロード・ドーパントとの戦闘は大まかな流れは同じですが、その内容は全くの別物です。

アニメでは最初にロード・ドーパントを蹴りで攻撃していますが、原作では主に拳で攻撃していました。

サイクロンジョーカーからルナジョーカーに変わり、ロード・ドーパントに腕を掴ませ、そこから投げ飛ばしたのは原作と同じです。

投げ飛ばす前に飛び掛かってラリアットするのもアニオリで、このラリアットする場面はとても特撮らしさがありました。

ロード・ドーパントが裏風都に逃げてからの戦闘は全てアニオリで、原作では裏風都に移動後すぐにロード・ドーパントを倒します。

このアニオリの戦闘は珠玉の出来といっていい内容で、ルナジョーカーの姿で腕を伸ばして瓦礫をよけたり、ルナトリガーの姿でロード・ドーパントの妨害を狙うなど仮面ライダーWらしさがよく出ていました。

またロード・ドーパントも印象的な動きとして、口から体成分を吐いて空中に道路を作るというものがあります。

ロード・ドーパントは人体を食べて裏風都への道を作るという設定があり、そのことを証明する演出として、ロード・ドーパントの作った道が崩壊すると人体の骨が現れるというものがありました、

基本的に原作より抑えめ表現になっている『風都探偵』ですが、この道の崩壊だけは原作並みの表現といえるかもしれません。

撃退後

  • 依頼人の坪崎忠太がガイアメモリを買っていたこと。
  • ガイアメモリがときめが盗んだバッグの二重底の下に入っていたこと。
  • そのことを探偵事務所で翔太郎が指摘すること。

この3点は原作と同じですがシンプルな構成だったアニメに対し、原作では坪崎忠太にバッグを返すことから始まります。

バッグの中を調べて自分が手に入れたガイアメモリがないことに気づき、そのうえで翔太郎とフィリップがガイアメモリを密売人から買ったことを指摘しました。

その後ガイアメモリを使おうとしたところを翔太郎に止められるのですが、これはアニオリで原作だと仮面ライダーアクセルである照井が止めています。

ミック

アニメ『風都探偵』ではエンディング後にデフォルメされたキャラクターによるCパートがあり、2話ではミックという黒猫が登場します。

ミックは『仮面ライダーW』に登場したドーパントに変身できる猫で、翔太郎たちとも戦いましたが終盤に鳴海探偵事務所の飼い猫になりました。

このミックをアニメでは高戸靖広さんが演じているのですが、この方は『仮面ライダーW』でミックが変身したスミドロン・ドーパントの声を担当しています。

また地上波での2話の放送に合わせてスタッフが投稿したイラストなどもあります↓

この他にCパートのSDなキャラクターの設定画も見ることができます↓

W-G-X 〜W Goes Next〜

3話で流れた挿入歌は『W-G-X ~W Goes Next~ 』というタイトルで、『仮面ライダーW』の主題歌『 W-B-X~W Boiled Extreme~』をアレンジしたものです。

原曲よりテンポが速くなったことで挿入歌らしさが増し、歌詞も『仮面ライダーW』を意識しつつ『風都探偵』や『フィリップ・マーロウ』を意識したものに。

フィリップ・マーロウ』はハードボイルドな推理小説の主人公で、翔太郎とフィリップが変身した後の決め台詞である『さぁ、お前の罪を数えろ!』の元ネタです。

この挿入歌には『強くなきゃ生きられない 優しくなきゃ資格がない』という歌詞があるのですが、これも『フィリップ・マーロウ』の『強くなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きる資格がない』という言葉のアレンジ。

またこの挿入歌の画像では左手で手前に指差していますが、これも『 W-B-X~W Boiled Extreme~』の最初に出たシングルの画像を意識したものです↓

W-B-X~W Boiled Extreme~

フィリップが話の軸であった『仮面ライダーW』に対し、翔太郎が話の軸になる『風都探偵』を意識した演出といえます。

仮面ライダーW1~2話との類似点

アニメ『風都探偵』の1話から3話にかけての内容ですが、

  • 翔太郎の女性絡みの事件
  • 噓をつく依頼人
  • 翔太郎とフィリップの対立
  • 1人で解決しようとする翔太郎を助けるフィリップ
  • 当初の事件とは別でガイアメモリの持ち主がいる

1~2話とこれらの点で共通点があるため、そういう意味でも『仮面ライダーW』を意識した導入ですね。

U-NEXTで配信後の漫画『風都探偵』で監修を務める塚田英明氏と、脚本を手がける三条陸氏へのインタビューもあります↓

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