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序盤の勢いが続いてほしかったアニメ『パリピ孔明』

2022年4月から6月にかけて放送したアニメ『パリピ孔明』。アニメの放送から1年たった今月1日にドラマ化も発表されました。

そんな本作について主にアニメを中心に解説します。ネタバレが含まれるのであらかじめご承知ください。

あらすじ

あの諸葛孔明が!なぜか渋谷に!!まさかの転生!!! 渋谷で出会った月見英子の歌に心を奪われた諸葛孔明は、英子の軍師として仕える。そして・・・。 天才軍師の圧倒的無双を誇る知略計略が音楽シーンに新たな伝説を誕生させる。 原作はヤングマガジンまで勢力拡大中の「パリピ孔明」を、まさかのP.A.WORKSがアニメ化 諸葛孔明役は、三国志のキャラクターを数々と演じてきた置鮎龍太郎。 月見英子役は、本渡楓と歌唱パートはネットで絶大なカリスマ性を誇る歌い手96猫によるダブルキャスト。 予測不能の畳み掛ける驚きの知略計略。 圧倒的な心揺さぶる音楽と歌。 溢れる爽快感と止まらない疾走感で贈る、笑えて!エモい!メンタル復活系エナジーエネルギッシュTVアニメが2022年4月5日に爆誕!Let‘s Party Time.

Amazonより

原作について

アニメ『パリピ孔明』は2019年に『コミックDAYS』で連載が始まり、2021年に『週刊ヤングマガジン』に移籍。

その後はヤングマガジンにて連載が続いています。

三国志の天才軍師、諸葛孔明が現代の渋谷に転生し、音楽シーンを新たな戦場とするという斬新な設定が話題になった作品です。

特にYouTubeで配信したノンテロップOPが注目され、2023年5月現在、1500万近い再生数があります。

ストーリーは五丈原の戦いで死んだはずの孔明が目を覚ますと、そこはハロウィンで盛り上がる渋谷だったというところから始まります。

孔明はクラブで出会ったシンガーソングライターを目指す月見英子と共に、太平の世を目指して音楽界の頂点を目指すことに。

しかし、彼らの前にはライバルや敵が次々と現れ、孔明は自分の計略や知略で英子たちをサポートすることを通じて、自分の存在意義や目的を見つけました。

アニメ『パリピ孔明』は、三国志と現代の渋谷を組み合わせた斬新な設定が魅力的な作品です。

孔明は英子の実力を認めており、人に注目される機会されあれば人気が出ると考え、石兵八陣や草船借箭などの有名なエピソードを元にした計略を繰り出しました。

これらは史実に準拠したわけではなく、現代の渋谷を舞台にアレンジした内容で、アレンジして落とし込むのもこの作品の魅力の1つです。

本作は孔明の策で英子の歌が注目される状況が生まれ、孔明の期待通りの結果を出す英子という流れが何度もあり、この展開が本作最大の見どころです。

アニメについて

アニメは全12話で構成されており、孔明が渋谷に降り立ってから、夏の大型フェス『サマーソニア』の出場をかけた10万イイネ企画に参加し、サマーソニア出場を決めるまでの奮闘を描いています。

もう1人の主人公である英子の歌唱パートを96猫さん、アニメ終盤に10万イイネ企画のライバルとして登場するAZALEAのボーカル・久遠七海の歌唱パートをLezelさんが担当しており、このことも話題になりました。

製作にエイベックス・ピクチャーズが関わっているため、英子や七海がカバーしたという形式でエイベックスの楽曲を歌う動画もあります。

劇中で流れた挿入歌のフルもあり、PVや予告、挿入歌やカバーなどの動画は『TVアニメ「パリピ孔明」 – YouTubeというタイトルでリスト化されています。

キャスト(敬称略)

歌唱パートを含む声優陣は以下の通りです。

本渡楓(月見英子 役)

96猫(月見英子 歌唱キャスト)

置鮎龍太郎諸葛孔明 役)

千葉翔也(KABE太人 役)

山村響(久遠七海 役)

Lezel(久遠七海 歌唱キャスト)

福島潤(オーナー小林 役)

公式サイトより

アニメ化の範囲とその内容

P.A.WORKS制作で4巻の途中までをアニメ化しています。

話は大きく3つに分けられ孔明と英子の出会い、KABE太人が主役のエピソード、七海との出会いとサマーソニアをかけた勝負の決着までを描きました。

孔明は英子の歌をきっかけに音楽で泰平の世を作ることを目的にします。

KABE太人は5話から登場し、MCバトルで3連覇したラッパーであるものの、ストレスやプレッシャーで急性胃潰瘍になり、ラップからは距離をとっていたものの、孔明との出会いをきっかけに復帰し、孔明たちに協力するように。

七海は7話で登場し、悩みを抱える英子の相談相手になるものの10万イイネ企画の競合相手であるAZALEAの1人であることを明かし、2人は10万イイネ企画でぶつかります。

歌唱面では楽曲以外に歌い方でも面白いものがあり、2話に登場したミアの歌い方がそれです。

ボイトレをおろそかにしており、それを声が出ないのことを勢いで誤魔化す演技で表現していました。

ミア役の小林ゆうさんはミアの役でしか登場しておらず、出番もこの2話だけですが本作で1番印象に残った演技です。

挿入歌も印象に残るものばかりですが、中でも『Be Crazy For Me』は劇中の使われ方を含めて特に刺さりました。

失速と言われる理由

マイナスな面にも触れますがパリピ孔明で検索するとサジェストに失速という単語が出てきます。

5話くらいから話の勢いがなくなったりテンポが悪くなったことに原因はありますが、これはアニオリの影響が大きいです。

1話から4話にかけて孔明や英子を中心に描いていたものの、5話からKABE太人が主役のエピソードが始まりました。

このKABE太人はいきなり出てきたキャラクターであるうえ、接点があるのは孔明ばかり。

英子は完全に脇役なので、今までの孔明と英子を中心に動いてきた流れとは全く違います。

しかもアニオリによってKABE太人の描写は増え、劇中で披露したラップもインパクトはあったものの、音楽面での出番は変わりません。

アニメでは赤兎馬カンフーとの再戦が描かれましたが、これは原作にはないアニオリで原作では再戦して勝ったことについて台詞のないあっさりとした描写しかありませんでした。

これも原作通りですがアニメ12話で披露した英子オリジナルの歌にラップで参加もしません。

原作でもこの時点では有能な助っ人程度の立ち位置でしかなかったため、特別重要なキャラクターでもないのに何故か描写の多いキャラクターになっています。

このKABE太人のエピソードの次は新曲づくりとAZALEAとの対決が始まるのですが、このエピソードでは孔明はあまり表に出てきません。

2~6話では色々と動いていた孔明ですが、7話以降はこの動いている描写が薄くなり、いつの間にか策を用意していた描写が増えました。

そのためパリピ孔明の強みである孔明の策と英子の歌による相乗効果が印象に残りずらくなっています。

私自身も楽しめたものの、後半はテンポの悪さなどが目に付くようになったので、総集編を映画として見たいと思う内容でした。

2つのイベント

アニメの放送後、2つのイベントがありました。

1つは2022年の9月に『幕張国際研修センター シンポジウムホール』で開かれた『TVアニメ「パリピ孔明」歌いまくり♪Party Time!』で、キャスト陣の他に歌唱を担当した2人とOPを歌ったQUEENDOMも参加しました。

もう1つは渋谷アニメセンターで開かれた『パリピ孔明 自己肯定感アゲアゲ展』です。

こちらではPOPの展示やアニメの映像の配信、グッズの販売がありました。

ボイスコミック

アニメとは関係ありませんが、原作2巻発売時にPVと1話のボイスコミックの投稿がありました。

諸葛孔明役を諏訪部順⼀さん、⽉⾒英⼦役を⻤頭明⾥さんが演じており、アニメイトタイムズでインタビューを読むことができます。

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