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『スノウボールアース』はロボット・怪獣・異能・サバイバル・コミュ障が入り混じる闇鍋のような王道漫画【1~2巻より】

以前スノウボールアースについて2巻までの範囲でネタバレにならない程度で取り上げましたが、今回は本作の特徴について2巻までの範囲でネタバレしながら触れていきます。

 

ロボットあり怪獣ありのサバイバルであるのに加え、能力バトルや人見知りの克服。これらの要素が入り込んだ闇鍋のようでありつつ、熱さとえぐさも押さえた漫画です。

 

また本作の特徴としては基本的にあっさり人が死にます。どれだけ和気あいあいとした雰囲気でも次のページでは回想だったり実際の出来事でひどいことに。

 

表紙の裏にもイラストがあるのですが、その内容も各巻で死んだ人物の生前の幸せな姿を挟むという徹底ぶりです。

 

あらすじ

宇宙より飛来する、未知の生命体――!!
人類の危機を救うのは、一人の少年・流鏑馬鉄男(やぶさめてつお)と一体のロボットに委ねられた…!! 
そして地球は、驚愕の世界へと変貌し…!?

 

『月間!スピリッツ』で連載中で現在4巻まで販売中です。公式サイトの紹介にあるように、本作は凍結した姿に変貌した地球が舞台。

 

スノウマンという人間と会話ができる高度なAIを搭載したロボットに乗り、怪獣を撃退し続けて救世主と呼ばれるようになった少年、流鏑馬鉄男を中心に話が進みます。

 

1巻

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宇宙から銀河怪獣の襲来が起き、人類は対怪獣戦線[『E-RDE(エルデ)』を設立。

 

10年後、人類はスノウマンを搭載した戦艦で宇宙に出て銀河怪獣との最終決戦を始めるのですが、救世主であるはずの鉄男は友達を作るためのハウツー本を読書中という導入です。

 

このギャップからして強烈ですが、この1話のうちに戦艦は何故かシステムがダウンし無防備なまま銀河怪獣にやられ、スノウマンに乗った鉄男は最後まで戦い続け限界を迎えたところでスノウマンを自爆しようとしました。

 

しかしスノウマンは鉄男の人生を自分が奪ってしまったことを後悔しており、鉄男が友達を作り幸せな人生を生きることを祈り鉄男が乗る脱出ポッドを射出します。

 

脱出ポッドで地球に戻った鉄男の目に入ったのは凍結した地球だったのというのが第1話の内容。

 

救世主になって

鉄男が救世主になったのは子供の頃、スノウマンを操縦して銀河怪獣を撃退したことがきっかけでした。

 

ですがただでさえ人見知りが激しく友達を作れない性格なうえ、学業よりも戦うことを優先したため友達とは無縁の人生を歩むことになります。

 

いじめられるとかクラスで浮くといったレベルにすらなれなかったのが鉄男の学生生活でした。

 

そのため鉄男にとって会話ができるスノウマンは唯一無二の親友そのもので、そのことが短いページ数で痛々しいほど伝わってきます。

 

このスノウマンですが脱出ポッドに自分のデータを移植していたので、脱出ポッドに手足が生えただけの小型ロボットとして1巻の終盤に復活。

 

復活後にユキオが乗り銀河怪獣を倒すのですがこの展開は、

  • ロボの性能の低さを操縦でカバーするという王道なシチュエーション
  • 親友との再会からの逆転劇
  • 鉄男とアイスマンの活躍を見て平和だった日々を思い起こす人々

これらが同時に起こるとても盛り上がる展開です。

 

さて凍結した地球に戻って来た鉄男ですが、銀河怪獣に襲われながらもミシマ・モールの住民と出会います。このミシマ・モールは生き残った人々が集まった集落で、怪獣を狩って生活していました。 

 

その様子は1話でも怪獣の死体をばらして持ち帰ったり、死体からとった油で火をつけるといった描写を挟むことで表現しています。

 

2巻

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2巻では地球が凍結した原因が人の姿をした銀河怪獣であることが語られつつも、ミシマ・モールの住民がどうやって生活しているかや過去についても掘り下げられます。

 

地球の凍結はあっという間に起きた現象のため、E-RDEを含めた大半の人間は対応できず銀河怪獣の襲来も続いたため逃げ回るように生活していました。

 

これはミシマ・モールの住民も同じで、物資もなくなり追い詰められたあるとき、死んだ銀河怪獣の肉を食べるという手段をとります。

 

半数の人間は体質が合わず亡くなり、食べなかった人間も凍えて亡くなるという危機的な状況の中、乃木蒼(2巻の表紙の子)は銀河怪獣の肉を食べてから銀河怪獣の声が聞こえるようになりました。

 

それは炎を使う銀河怪獣で、蒼の生き様に興味を持った銀河怪獣は蒼の味方になり、ミシマ・モールを温める役割を担い、他の銀河怪獣に襲われた際にも戦うようになります。

 

しかも蒼自身も炎を扱う能力に目覚めました。このことは銀河怪獣と契約し、銀河怪獣の力を一部ながら使えるようになったとも解釈できます。

 

人間の脳には使っていない部分があるものの人間の体では上手く扱えません。ですが銀河怪獣は人の脳を使うことで銀河怪獣自身も思考するようになり、人間も何かしらの能力に目覚めることが劇中で明らかに。

 

この設定が明らかになる場面が読んでいて私はテンションが上がりました。

 

人間の脳には使っていない部分があるという設定と、怪獣のような特殊な存在と契約する人間という設定。

 

どちらも目新しいものではありませんがこの2つを組み合わせることで、怪獣を操る特殊な能力の持ち主という設定が生まれるため、本作独自の魅力と説得力を生み出します。

 

1巻ではロボットと銀河怪獣との戦いを描きましたが、2巻では銀河怪獣を操る人間が銀河怪獣とともに戦うという要素も出てきました。

 

というのも2巻では鉄男とは別で『E-RDE』の残党である『E-RDEの灯』という組織も登場するからです。

 

『E-RDEの灯』は自分たちの目的のため熱源になる銀河怪獣を探しており、ミシマ・モールを襲撃して炎を使う銀河怪獣を捕獲しようと動き出していました。

 

しかも『E-RDEの灯』側にも銀河怪獣を操る特殊な能力を持った人間が複数おり、その中には救世主である鉄男に憎しみを持つ人物も。

 

2巻までで、

  • 戦艦のシステムがダウンした原因
  • 人に近い姿の銀河怪獣の存在
  • 『E-RDEの灯』の目的
  • 鉄男を憎む理由

これらの謎を残したまま、ミシマ・モールは『E-RDEの灯』に襲撃されます。

 

 

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