※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。
1話
あらすじ
主人公のティアラは魔女になるためフローラ女学院にやってきました。学院の理事長クロエに入学の許可をとろうとすると予想に反しあっさり許可されます。
戸惑うティアラでしたがそこへ幼馴染のロゼッタが現れ、再開できたことで戸惑いは忘れましたがクロエにロゼッタと同じ班に入るよう言われました。
幼馴染で同じ班になったこともありロゼッタはティアラに学園を案内します。そこで同じ班のリネット、アシュレイ、ラヴィに出会い知り合ってから寮に向かうと、ティアラはユエという生徒に頭の髪飾りについて聞かれました。
ティアラが姉からもらったことを話すとユエは顔をしかめますが、ティアラにもロゼッタにもそれが何故かは分かりません。
その後寮で改めて班のメンバーと集まり、そこでティアラは生徒がランクで分けられそれに応じて食事や入浴の順番が決まることを知ります。
そのことを話している時のロゼッタ達がうかない顔をしているので、順番が後になるだけなのにどうしてそんな態度をとるのか。
疑問に思ったティアラはそのことを聞きました。ティアラはロゼッタ達の班が前期赤点をとり、次も赤点なら班全員まとめて退学ということを知り唖然としたところで1話は終わります。
丁寧な作画
キャラクターが派手に動いたりはしませんでしたが全体的に丁寧な作画で話しは進みます。花屋の花のような数秒しか映らないものもちゃんと書き込まれ、学院の生徒にはモブなのかそうでないのかすぐには分からないキャラクターもいました。
このモブ達もティアラ達を食わない程度に存在感があります。1話はティアラが学院のある街に向かう馬車の中で眠っているところから始まるのですが、その馬車の中ではいちゃつく若い男女やそれを見て舌打ちする男性のキャラクターが描かれていました。
ティアラが奢ってもらった店の店主とその奥さんのやり取りやそれを聞いて呆れる隣の店のキャラクターのように、見ている方が心配になるくらい全体的にモブが生き生きとしています。
世界観の提示と謎
世界観については謎が多いままです。まずティアラは魔女になるために学院にやって来たのですが、ロゼッタが紹介した際に映る授業の中には『投げたナイフを分身させる』『魔法の力で生まれた矢をボウガンで撃つ』『体を石のように硬化させる』といった実戦的なものがいくつもありました。
ティアラについても姉と対立したことは回想で判明しますがその原因は不明で、クロエがティアラをロゼッタの班に強制的に入れたのも、ロゼッタ達のサポートのためなのか逆にまとめて退学にするためなのかも分からないままです。
ロゼッタがティアラに敬語を使い、それをティアラが嫌がることから立場に差のある関係だったことも分かりますが具体的なことはまだ謎のままでした。
魔法を使う際に口笛を吹く必要があり歌が重要な要素を占めていることは描写されているので、歌と戦いが両輪で進む『戦記絶唱シンフォギア』と設定的には近いものがあるのかもしれません。
ティアラの乙女ゲーの主人公のような服装も印象に残り、丁寧な作画と存在感のあるモブは次も見たいと思わせるものでした。
2話
あらすじ
自分の班が次も赤点を退学になることを知ったティアラは、ロゼッタ達を焚きつけて赤点回避を目指しますが上手くいきません。ロゼッタ自身も空回りしてしまいました。
リネットは本に夢中になりすぎて備品を壊し、ラヴィは勉強嫌いでアシュレイは言い寄って来た男達に過剰防衛と各々短所があります。
ロゼッタにはそのような欠点はありませんが、班の面々には内緒にしていることがあることが分かったので、休日にティアラ達4人は外出したロゼッタの後をつけることにしました。
追跡は失敗に終わり同じ学院のラトゥーラがバイトしているお店に集まると、ラトゥーラからロゼッタを見たという話を聞き追跡を再開すると、ゴミ箱を漁るロゼッタを見かけます。
ロゼッタはペットシッターのアルバイトをしていて、そのアヒルを捜していたことをティアラ達に話し、ティアラ達はロゼッタに協力することにしました。
アヒル捜しとバイトが終わる頃には夜になり、ちょうどいい時間だとロゼッタはティアラを広場に案内します。
そこではオルケストラというライブのようなものが始まりました。ロゼッタの「この街は魔力で支えられていて、人々の思いを集めて魔力にするのがオルケストラ」という説明の中、前話に食堂で会ったユエたち3人ユニット『supernova』の歌が始まりました。
魔法の扱い
……戦わないんだ。
これが2話を見終わった時に最初に出た言葉です。前話でナイフを投げたり硬化して、今話でも円盤に乗りボウガンを撃っていましたが、授業でそういったことをやる理由は分からないまま終わりました。
魔法では疑問に思うことがもう1つあります。アヒルを捕まえる時リネットは本を手に持ち口で呪文を唱えています。今まで口笛を吹くだけで魔法が続いたので、呪文を唱える場面には引っ掛かるものがありました。
今後慣れた魔法は口笛だけで吹くことができるが、不慣れな魔法はちゃんと呪文を唱えないと使えないという設定が今後出てくるかもしれません。
ステージで歌って踊ることが街の維持に繋がるというのは、住民の生気を吸って魔力にしているとも捉えられ、魔女らしいといえばらしいです。
ユエはどこかの国の王女らしいのですが、王女が腋やら臍やら太ももやらを出して魔女として人前に出て歌って踊ることを考えると、いい意味でいかれてますねこの世界。
ロゼッタの事情
ロゼッタは貴族ですが家が名ばかりの貴族になってしまい、ロゼッタも複数のバイトをしていることが判明しました。ティアラはそのことを知らなかったようなので、比較的最近の出来事化と思われます。
またいい成績をとろうと暴走気味だったこともアシュレイ達の口から語られましたので、もしかしたら班に入るまでロゼッタはぼっちだったかもしれません。
その成績も減点されるところばかりで、何が加点につながるかは描写されていないので、この辺りは後々描写されるのでしょうか。
ただアヒル捜しは間延びした印象を受けたので、この尺を使って他のエピソードを挟むかどういう時に戦うのかを描写してほしかったなとは思いました。
作画
相変わらず綺麗で、背景やティアラがカップを手に取るところは力の入ったものでしたが、前話に比べてると怪しい場面もありました。
ライブパートはまだ1組しか出てないので他の作品に比べてどうこう言えませんが、腋へのこだわりは感じます。
服装の話に移りますがロゼッタの私服も可愛らしいものでした。前話のティアラの私服やエンディングのナイトドレスもそうでしたが、このアニメは長いスカートを使った服装がおしゃれです。
個人的な意見ですがオルケストラ時の衣装を踏まえると、制服もエンディングに出てくる部屋着ようなデザインの方が、オルケストラのときとのギャップがあってよかったんじゃないかなとも思いました。
何にせよ次は3話、ドッジボール?を通して他のグループも本格的に出てくるようですが、ナイフを投げたりボウガンを撃って得点争いをする場面はあるのかも気になります。
次回はこちら。