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3分でわかる『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』第2話

※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。

譲れないから!

2021年の1月から始まった『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』。

主人公がトウカイテイオーに変わって始まった本作は、1話がテイオーの足の不調が判明する不吉な終わりでしたが、そこから始まる2話は暗くなりすぎずギャグもあり前半のエピソードが後半に生きてくる見事な出来でした。

今回はそんな第2話について取り上げます。

トウカイテイオー骨折

2話はテイオーとトレーナーが医者に骨折について伝えられる場面から始まります。テイオーは深刻に受け取らず、医者も淡々としていたため重い感じはありませんでした。

トレーナーは医者の言葉通り来年の春まで待とうとしましたが、菊花賞に出たいテイオーは納得がいかず復帰プランを用意します。

その中には他人の走りを見て自分ならどうするかを考えるイメージトレーニングがありました。

2話の前半はテイオーのギプスが取れるまでの描写が大半でギャグ描写が多めでしたが、菊花賞が近づいてくるとギプスがとれても前みたいには走れないため、テイオーの表情が曇り始めます。

菊花賞が2週間前になっても人間並みにしか走ることしかず、チームの面々やトレーナーが自分を支えてくれるのにも関わらず、それに応えられないことを痛感したテイオーは菊花賞をあきらめることにしました。

レース当日、テイオーは会場で自分が出るはずだったレースを見学します。レースに参加したウマ娘を見ながら、テイオーは自分が参加していたらどうしていたかを考え始めました。

それは前半のイメージトレーニングよって培われたもので、自分が参加できないまま始まったレースを客席から見ているだけでも、自分が参加していたらどうしていたかを想像できてしまう皮肉な結果になります。

ナイスネイチャツインターボ

前半にテイオーが図書室で本を読む場面があります。

これはギプスが取れていない状態でもできることがあると、サイレンススズカにアドバイスされたことがきっかけですが、そんなテイオーの姿に影響を受けたキャラクターがいました。

それはカノープスに所属するナイスネイチャで、テイオーが皐月賞をあきらめていないことを知り南坂トレーナーに皐月賞へ出たいとためらいがちに口にします。

この場面でのツインターボとのやり取りもターボの影響ではっきりと意思を示すようになる過程や、テイオーに対して「あんたに勝つのが夢」と口にすることが、皐月賞時の「テイオーがいればなんて絶対に言わせない」という台詞の印象を強めました。

レース後地面に寝転がり悔しがるネイチャに対しターボが笑顔で「頑張った!」と言い、南坂トレーナーやイクノディクタスの優しい視線があることでレースは重くなりすぎず終わります。

トレーナー

2話ではトレーナーの存在も大きいです。

トレーナーは復帰プランを練ったときに、医者に止められたらあきらめるようテイオーに伝えていました。

そんなトレーナーはギリギリまであきらめきれず、テイオーから菊花賞に出ないことを聞いたときもトレーナー自身はすぐには納得できなかったのですが、テイオーの顔を見て謝罪の言葉を口にすることしかできません。

それでもテイオーの頼みを聞いて菊花賞の会場まで出向くのですが、そこでのテイオーとのやり取りも優しさのこもったもので、無敗の三冠ウマ娘になれなかったテイオーが無敗のウマ娘を目指す前向きな終わりへの流れを作りました。

2話はテイオーが夢をあきらめざるおえない回ですが、全体的には暗くならずポイントを絞って泣かせにくるので、感動を売りにする作品にありがちな押しつけがましさがありません。

特に印象的なのがレース中に「自分の方がテイオーより上だ」という気持ちを露にするウマ娘と、それに影響されて顔を上げれなかったテイオーが声を張り上げる場面。

テイオーとネイチャを筆頭にレース参加したウマ娘たちにとって、納得の行かないレースであり、レースに出たウマ娘たちはテイオーの幻に振り回されますが、それでも全力で走るウマ娘たちと涙を流しながらも声を出すテイオーには泣けました。

© 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会