※以前自分のブログに書いた記事を移したものです。
コナンが事件解決のため授業を抜け出す2つの話を取り上げます。
140話『SOS! 歩美からのメッセージ』
- 歩美は風邪をひいて学校を休み、家族で住むマンションに1人で休んでいると部屋に強盗が入ってきます。
- 風邪で声を出せない歩美は探偵団バッジでそのことを使えようと試行錯誤を始めました。
- 犯人から隠れながら鍵盤ハーモニカで曲を流し、仮面ヤイバーの時計で『5日10時半』という音声を流します。それは歩美からのSOSでした。
コナンは引っ掛かるものがありながらも、それが特定できないまま音楽の授業が始まります。
そこで『かたつむり』の曲が演奏されたことで強盗犯が家に来たという意味なのだと理解し、授業中に「歩美ちゃんの命が危ないんだ!」と叫び教室を抜け出しました。
灰原、元太、光彦もコナンを追いかけるように学校を出て、歩美の部屋に4人が集まり強盗犯を捕まえます。小林先生はコナンが教室を抜け出した後で灰原の説明で納得した描写がありました。
アニオリ回
鍵盤ハーモニカで『かたつむり』を流したのは前日話題にした強盗事件と関連付けるため、時計の日時が『5日10時半』なのは『5 10 半 → ご とう はん → 強盗犯』という暗号だからでした。
140話はアニオリ回のため独自性が強く、歩美が上に書いたような暗号を作れてしまうのもアニオリ回ならではです。
灰原が歩美を「歩美ちゃん」と呼ぶように(普段は吉田さんと呼びます)、設定のすり合わせができていない部分もありましたが、全体的には見ていてキャラクターの言動に違和感を持つことはありません。
コナンが教室を抜け出した後で灰原が小林先生に詳しい話をするのも、普段独断で動きがちなコナンと少年探偵団が近くにいる時は一緒に行動することの多い灰原らしさが出ています。
またこの回は強盗犯に受けて消火器を噴射した後で、消火器を大事そうに抱える灰原という珍しい場面もありました。
解決後事件の話で盛り上がる少年探偵団に注意する阿笠や、強盗犯がヘルメットをかぶっていたのでキック力増強シューズでボールを頭に当てても気絶せず起き上がるなど、普段見られない描写が見られる回です。
511話『推理対決! 新一vs沖矢昴』
510話からの続きで蘭と園子が新一と沖矢のどちらが優れた推理力も持っているか。それを調べるために一昨日から謎の模様のついた紙飛行機を100機近く飛ばす、通称紙飛行機野郎について調べるよう頼んでいるところから始まります。
コナンと昴は紙飛行機についた記号から、それがSOSのモールス信号だと気付き他の紙飛行機を集め、紙飛行機野郎の正体が誘拐された代田社長であることを突き止めます。
紙飛行機を飛ばしていたのは自分が換金されている場所を、犯人に気付かれず人に知らせるためにやったことまでは分かりましたが、どこに監禁されているかまでは分かりません。
コナンは誘拐犯が自殺したことを知り、代田社長の状態を考え蘭に指示しつつ自分も学校を出て代田社長を捜し、蘭が代田社長を見つけました。
コナンは授業中
前話で蘭と園子が新一と沖屋のどちらが優れているかから始まった紙飛行機野郎の目的捜しでしたが、蘭と園子は午前で授業が終わりコナンは授業中だったので、コナンは授業中に蘭のメールを受け取ります(蘭は新一にメールしたと認識しています)。
SOSの暗号はすぐに分かりましたが他の紙飛行機はすぐには分からず、携帯を机の上に置き蘭のメールに添付された画像を参考にして紙飛行機を作り始めました。
そんなことをしたら当然ですがクラスの子の注目を集めてしまい、小林先生にも折り紙をしていることに気づかれます。コナンは当然注意されますがその時の会話がこんな感じでした。
「ちょっとコナン君、そういうのは休み時間に……」
「ごめん先生、邪魔しないでくれる」
「あのね……」
「人の命がかかってるかもしれないんだ」
「そうなの?」
「そうさ」
このやり取りが面白く私は笑ってしまいました。シリアスな笑いですね。
この後も紙飛行機の謎を探るため授業そっちのけで折り紙を続け、先生もギャラリーに加わります。
授業どころではなくなりますが、コナンは代田社長の居場所のめどがついた時点で、誰にも何も言わず学校を抜け出ました。
日頃の行いがなければただの問題児ですね。